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地球環境活動 ライフサイクルマネジメント(LCM)とT-E2A

1.LCMとは

LCMは、あらゆる産業活動や企業活動において、製品やサービスを国・地域を越えて、ライフサイクル全体の視点で見たCO2収支やコストで捉えたものです。環境負荷を低減しながら、経済・社会的価値の向上を目指す持続的取り組みであり、「環境負荷低減」と「持続的成長」の両立に繋がる実現性の高い取り組みです。

LCMの考え方(1)

グローバル化が進展している現在、環境負荷の真の原因を明らかにするには、環境負荷の発生状況を、地域の影響だけではなく、製品やサービスの流れ、すなわちライフサイクルに即して明らかにするアプローチが重要です。下図はその考え方に沿って、自動車の環境負荷を、資源採掘、製造、使用、廃棄にわたって、それぞれ集計したものです。このような取り組みからは、CO2排出の全体量はどの程度か、CO2排出が大きいボトルネック工程はどこか、何を改善すべきか、ということを科学的・定量的に明らかにすることができます。

環境負荷の発生状況を製品やサービスのライフサイクルに即して明確化

LCMの考え方(2)

もう一つの重要なことは、排出量とともに、新技術によって得られる削減効果、「差分」に着目することです。例えば、ガソリン車のライフサイクルCO2排出量が100に対して、ハイブリッド車は、製造時は多いが、使用時は大幅に少なく、全体で70というように、どちらが環境に優しい製品かを示すとともに、その差分すなわち、(B)−(A)に着目することで、新技術に置き換えたときにどれくらいの削減効果が得られるのかということもわかります。このように新技術導入の効果を明確化することで、その導入を促進し、環境と経済の両立につなげることができます。そして、このようなLCMのアプローチこそ、地球温暖化への解決に向けた実用レベルの手段となると考えています。

排出量と共に、新技術導入によって得られるCO2削減量(差分)に着目

東レのLCMの概要

このLCMについて、当社は2008年、「全ての事業戦略の軸足を地球環境におき、持続可能な低炭素社会の実現に向けて貢献していく」新しい経営方針を打ち出していますが、これを支えるのがLCMです。そして、その中核となるのが次の2つの環境評価ツールです。

  •  ・ ライフサイクル全体でのCO2削減効果を評価する「CO2削減貢献度」
  •  ・ 製品(やプロセス)を、環境負荷と経済性の両面で比較評価する「T−E2A」

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