ライフイノベーション事業拡大プロジェクト

マテリアリティ

ライフイノベーション事業売上高

対象範囲: 東レグループ

2016年度目標
1,700億円

実績
1,955億円

世界人口が70億人を超えた現在、先進国のみならず多くの新興国でも平均寿命の伸びと出生率の低下による急速な高齢化に直面しています。それに伴い、健康で自立した生活を維持するためのヘルスケアや、質の高い医療、負担の少ない医療の提供が、国際社会共通の課題となっています。
社会的課題の解決にはイノベーションが不可欠であることから、東レグループの技術と事業基盤を生かし、健康・医療分野での社会的課題の解決を目指す「ライフイノベーション事業拡大(LI)プロジェクト」を2014年度から推進しています。「医療の質を向上・医療現場の負担軽減」「健康・長寿に貢献」の観点からLI事業を設定し、重要な製品・サービス群を定めて全社横断的に事業拡大を目指しています。

ライフイノベーション製品の定義とガイドライン

医療の質を向上・医療現場の負担軽減

  • 治療に用いる製品 : 治療薬、治療機器、治療用材料(血清など)調製に関わる製品
  • 検査・診断に用いる製品 : 検査・診断システム
  • 医療現場で用いる資材・製品 : 医療現場用機能製品
  • その他 : 分析サービス、製造機器 など

健康・長寿に貢献

  • 高齢者、障がい者、患者様の生活の質を向上する製品
  • 健康を守る : 病気・障がいを予防する製品
  • 介護製品、衛生用品

※上記製品用素材・部材を含む

LI事業の売上高は、2014年度の1,422億円から2016年度には1,955億円に拡大しました。今後は、2019年度に2,700億円規模への拡大を目標としています。

ライフイノベーション事業の売上高推移(東レグループ)

ライフイノベーション事業の売上高推移(東レグループ)

2016年度の成果

がん治療薬「TRK-950」の臨床試験を開始

東レ(株)は固形がんに対する治療薬「TRK-950」について、米国FDA※1から米国での第I相臨床試験※2開始の承認を取得しました。東レ(株)は「がん領域」を重点分野に掲げ、特徴ある新薬の開発に取り組んでいます。

  1. ※1 FDA:U.S. Food and Drug Administration(米国食品医薬品局)
  2. ※2 第I相臨床試験:ヒトにおける新薬候補物質の安全性、薬物動態を確認

カテーテルアクセスポート「P-Uセルサイトポート®EV」を本格販売

東レ(株)は、がん治療のための化学療法や、中心静脈栄養法などで薬液を持続的に注入する医療機器カテーテルアクセスポートを提供しています。2017年3月から新たに2品種の本格販売を開始しました。この2品種は、カテーテルを改良して付属品を追加したもので、カテーテル先端部の造影剤含有量を高めることで、X線透視下における視認性を向上させ、カテーテルの位置確認が従来品よりも容易になると期待されています。

猫の慢性腎臓病治療薬「ラプロス®」の製造販売承認を取得

東レ(株)は2017年1月に、猫の慢性腎臓病治療薬として「経口プロスタサイクリン(PGI2)製剤 ラプロス®」の製造販売承認を取得しました。2017年4月から提携販売先である共立製薬(株)より販売を開始しています。国内で「腎機能低下の抑制」を効能効果として承認を取得した製剤はラプロス®が初めてであり、猫医療に新しい治療選択肢を提供します。