GR製品分野の取り組み

東レグループでは、GR製品を下図に示す手順に従って認定しています。各本部委員会とグリーンイノベーション認定委員会による2段階の審査を経て、地球環境問題の解決効果が客観的な裏付けに基づいて立証された製品がGR製品として認定されます。

GR製品認定手順

GR製品認定手順

  1. ※1 LCAデータ、T-E2Aデータ、CO2削減貢献量 など
  2. ※2 グリーンイノベーション認定委員会:地球環境事業戦略推進室、マーケティング企画室、技術センター企画室と、必要に応じて有識者を招聘

2016年度の成果

世界初、「水溶性インキを用いる水なしUVオフセット印刷システム」を開発

油性インキを使用するオフセット印刷では、版や設備の洗浄に揮発性有機溶剤が使用されます。揮発性有機溶剤は、PM2.5の原因物質の一つと考えられているVOCを発生させることから、インキの水性化が望まれていました。
東レ(株)は2016年度に、揮発性有機溶剤を含まないインキ製造を可能にする親水性ポリマーを用いたインキ原料を開発。これを「東レ水なし平版®」に適用し、「水溶性インキを用いる水なしUVオフセット印刷システム」を誕生させました。
揮発性有機溶剤を含む湿(しめ)し水(みず)が不要の「水なし印刷」、揮発性有機溶剤を含まない「水溶性インキ」、「水系洗浄剤での洗浄」という3つで、オフセット印刷の有機溶剤フリー化を実現する本システムは“究極のエコ印刷方式”と呼ばれています。

屋内センサー向け高効率有機薄膜太陽電池を開発

着実に進行しつつあるIoT社会においては、あらゆるモノを無線でつなぐための無線通信デバイスと、それを駆動するための電源が必要となります。従来のAC電源やバッテリーは、配線引き回しや電池交換の手間とコストがかかるため、将来的に年間1兆個以上も実装されると予測されている膨大な無線センサーの電源をこれらのみで賄うことは困難です。
東レ(株)は2017年2月、有機薄膜太陽電池モジュールを開発し、無線センサーに搭載して実証実験を行った結果、屋内の蛍光灯照明のような暗い環境においても安定的に駆動する優れた性能を示すことを確認しました。実用化に向けて完成度を高め、2019年ごろの事業化を目指しています。