製品安全・品質保証への取り組み

製品安全性審査体制の強化

新製品の安全性審査について、東レ(株)では当該製品の生産担当役員、関係会社では担当役員などが、それぞれの責任で実施します。審査では、製品そのものの安全性チェックに加え、SDS(安全データシート)※1や取扱説明書(警告ラベル含む)、カタログなど、お客様に安全に使用いただくための提供情報も審査対象とし、同時に製品の環境への影響も確認しています。安全上の疑いが少しでもある場合は、必要に応じて社外の専門家を含めた中立性のある有識者で構成した「製品安全性審査会」を開催し、この審査会に合格して初めて製品の市場投入を認める仕組みとしています。

  • ※1 東レグループでは、2012年度から、国連GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)に対応した最新版JISに基づくSDSへ移行しており、2016年度に完了しました。

製品安全性審査の流れ(東レ(株))

製品安全性審査の流れ(東レ(株))

  • ※2 国内外の関係会社では、社長または担当役員が務めています

製品安全・品質保証教育

製品安全・品質保証教育の
実施状況

対象範囲: 東レグループ(国内)

2016年度目標 100%

実績 100%

東レ(株)および国内関係会社の新任部課長層に向けて、毎年教育を実施しています。製品安全の重要性と品質保証との関係、関連法令、東レグループの製品安全性審査制度・品質保証体制などを中心に学習し、これらの定着を進めています。また、2013年度からは、国内外のすべての関係会社においても各社ごとに独自の製品安全・品質保証教育を実施しています。

製品事故の防止

製品事故件数

対象範囲: 東レグループ

2016年度目標 0件

実績 0件

2015年度に引き続き、2016年度も、東レグループにおいて製品事故発生ゼロを達成しました。

製品安全情報の提供

東レグループでは、さまざまな製品・サービスの特性に応じて製品安全情報を提供しています。家庭用浄水器、コンタクトレンズなど東レ(株)の代表的な消費生活用品については、フリーダイヤルによる窓口を設置するなど、お問い合わせいただきやすい環境を整備しています。

品質保証活動推進体制の充実

売上高比クレーム費用比率
(2011~2013年度平均比)

対象範囲: 東レ(株)

2016年度目標 50%

実績 101%

東レ(株)では製品安全と同様に、製品安全・品質保証委員会が決定した全社共通の品質保証課題を、毎年「品証部署長会議」を通じて推進しています。
2016年度も、昨年に続き、重大な製品クレームについて、原因究明と対策の実施状況を相互査察で確認し、本質的な解決を図りました。また、外注品の品質管理強化のため、パートナー企業の品質監査を実施し、各社の品質管理レベルの向上とその定着に向けて、監査結果に基づく助言、支援を継続して実施しました。売上高比クレーム費用比率は、顧客要求品質の高度化に伴い、一部の製品でクレーム対応費用が増加したことから目標達成には至りませんでした。

「消費者の8つの権利」の尊重

東レグループは、製品・サービスの提供において、お客様に対する基本理念として「消費者の8つの権利」を尊重し、具体的活動の中で、製品の安全性と品質の確保に努めています。

消費者の8つの権利(ハンドブック消費者2010(消費者庁)より引用)

  • 生活のニーズが保証される権利
  • 安全への権利
  • 情報を与えられる権利
  • 選択をする権利
  • 意見を聴かれる権利
  • 補償を受ける権利
  • 消費者教育を受ける権利
  • 健全な環境のなかで働き生活する権利

VOICE担当者からのメッセージ

最高の品質でお客様の価値創出を支え続けたい

STEMCO, Ltd.は東レ(株)と韓国のSamsung Electro-Mechanics Co., Ltd.の合弁会社として1995年に設立。液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに用いられる表示用ICを搭載するCOF (Chip on film) 配線基板を製造・販売しています。
配線の微細化や両面配線による面積増加など、製品仕様の高度化が進むCOFは、品質管理技術も高度化させる必要があります。このため、全社員を挙げて品質向上活動に取り組んでいるほか、独自の自動検査装置の開発、リアルタイムで工程や検査データを管理できるシステムの開発、お客様の多い台湾での品質保証・技術サービス拠点設置など、設備および人的投資を継続しています。最近生産を開始した両面配線COFは最先端製品であり、高機能スマートフォンのディスプレイに採用されています。
また、2016年度はCOFの用途として将来が期待される車載ディスプレイへの展開に向けて、ISO/TS 16949に替わる自動車産業の新しい品質マネジメントシステム規格である「IATF16949」を取得しました。

STEMCO, Ltd. 品質革新チーム 源流品質パート長 Ji-Kwon Lim

STEMCO, Ltd.
品質革新チーム 源流品質パート長
Ji-Kwon Lim