環境、地域

「グリーンイノベーション事業」に取り組む東レグループは、その専門技術や人材を活かした「水」をテーマとする環境教育の実施や、地域のステークホルダーとの対話や連携を通じて、地域社会が直面する環境問題などの課題を解決に導く取り組みを進めます。

「水」をテーマとした環境教育を支援

出張授業で地球の水について説明する社員講師出張授業で地球の水について説明する社員講師

東レグループは、人の生活と環境との関わりや、世界で起こっている水問題について理解を深め、人々の環境意識の向上を目指す環境教育を展開しています。
技術、営業、研究などさまざまな部門の社員が小・中学校に出向いて出張授業を行っており、小学校向けプログラム「水処理膜と地球環境問題とのかかわり」は理科単元「生き物と環境」、中学校向けプログラム「先端材料と地球環境問題とのかかわり」は理科単元「科学技術と人間」というように、教科書の単元の発展授業として実施しています。2016年度は拠点を置く地域の19校で実施しました。
また、国内外の水問題をテーマに課題研究を行っている静岡県立三島北高校からの要請に応じ、東レ(株)役員が、世界の水問題や水処理膜技術について講演を行い、次年度の研究テーマ決定をサポートしました。
これらに加え、横浜市が2016年度に始めたキャリア教育「はまっ子未来カンパニープロジェクト」の一環として、国連が推進する持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)に注力する横浜市立永田台小学校と協力し、11月に「水」をテーマとした連携授業を行いました。なぜ水が安全に飲めるのかを伝え、自分たちの今の生活をどうしていくべきかについて、児童たちが考えるきっかけになるよう授業を組み立てました。

  • 静岡県立三島北高校での講演静岡県立三島北高校1年生対象の講演
  • 世界の水問題について学習する横浜市立永田台小学校の4年生世界の水問題について学習する横浜市立永田台小学校の4年生

気候変動による自然災害対策を学ぶタイの大学生の研修に協力

防災関連技術に関する講義防災関連技術に関する講義

2016年10月、タイ・バンコクにある泰日工業大学(TNI)の大学生の来日研修に協力し、東レ(株)社員が自社の防災関連技術や日本での取り組みについて講義しました。
これは、科学技術振興機構(JST)からの支援により(一社)日・タイ経済協力協会が実施した日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン※1)の研修団を受け入れたものです。
研修を通じて、日本の自然災害に対する高度な技術と取り組みについて学ぶことで、この分野に関心をもつ学生が、今後タイ国内で防災に関する対策・技術の普及を図っていくことを目的としています。

  • ※1 来日経験のない青少年に、日本の最先端の科学技術への興味・関心・理解を促し、アジア地域と日本の科学技術の発展に貢献する人材を育成することを目的とする事業。2016年度はアジア35の国・地域を対象に実施。

地域の水環境への理解を深める活動を実施

東レグループでは、水環境について知り、大切にしていくための活動を各地域で実施しています。
東京地域では、2014年から毎年社員ボランティア活動「東レグループ荒川クリーンエイド」を開催しています。荒川流域で市民の環境保全意識向上と生物多様性保全に長年取り組むNPOと連携し、NPOスタッフから川のゴミ問題について講義を受けた後、河川敷でゴミ拾いと分別をする活動です。2017年6月の活動にはグループ8社から社員とその家族が参加し、清掃活動に加え、荒川に住む生き物と触れ合うことで生物多様性への理解を深めました。
また、中国の東麗塑料(深圳)有限公司の社員は、2016年9月に「2016 Shenzhen International Coastal Cleanup Day」という海岸清掃活動に参加し、砂浜や岩場のすき間にあるゴミを拾い、分類をしてデータカードに記入しました。

  • 荒川に住むカニなどの生き物についてNPOスタッフから説明を聞く参加者荒川に住むカニなどの生き物についてNPOスタッフから説明を聞く参加者
  • 海岸のゴミを拾う社員たち海岸のゴミを拾う社員たち

環境意識を高める貯金箱プロジェクト(タイ)

自分でつくった貯金箱を手にする児童たち自分でつくった貯金箱を手にする児童たち

タイにある東レグループ各社は、寄付や訪問を通じて工場周辺地域の学校と交流しています。
その一環として、Thai Toray Synthetics Co., Ltd.(TTS)のナコンパトム工場は、バンクラバオ地域のワット・クラン・バン・ケウ校と共同で「使い終わった材料から創造的なアイディアを」というプロジェクトを2016年度に開始しました。
このプロジェクトでは、フィルムの製造過程で出る端材と、繰り返し使って再利用できなくなった紙管を学校に提供し、児童たちがリサイクルと省資源をテーマに、貯金箱を製作します。
余った材料をうまく使うことで新しい貯金箱をつくることができるという体験を通じて、児童たちには節約の気持ちと環境意識が生まれました。

ロールプランター®で育てた野菜を収穫

2012年度より、東レ(株)はミツカワ(株)とともに南アフリカにおいてロールプランター®※2を使った農作物の栽培に取り組んでいます。2016年の春に、貧困地区にあるソロヘロ小学校の敷地にロールプランター®を設置して種まきを行い、キャベツやピーマンなどの野菜を収穫しました。野菜は給食の一部として児童に提供されました。
なお、2017年3月に立命館大学で開かれた「アフリカビジネスシンポジウム」(主催:駐日ケニア共和国大使館ほか)において、繊維GR・LI事業推進室長がパネリストとして登壇し、ロールプランター®の取り組みについて紹介しました。

  1. ※2 ロールプランター®は、ミツカワ(株)の登録商標です。東レ(株)とミツカワ(株)は、ポリ乳酸繊維「エコディア®」を筒状にし、中に現地の土や砂を入れて平行に並べることで、砂漠や荒廃地を緑地、農地に変えるシステムの実現に取り組んでいます
  • 収穫した野菜と、ソロヘロ小学校の児童収穫した野菜と、ソロヘロ小学校の児童
  • ケニア大使館主催の「アフリカビジネスシンポジウム」ケニア大使館主催の「アフリカビジネスシンポジウム」

米国社会で働く女性を応援するため、ビジネスラウンドテーブルに協力

ビジネスラウンドテーブルの様子ビジネスラウンドテーブルの様子

米国では毎年、ワシントン州日米協会とシアトル日本商工会の共催で、日米における男女平等の現状や経済への影響などについて議論する「ビジネスラウンドテーブル」が開催されています。
2016年9月に開催された会議のテーマは「女性の活用」で、そこにToray Composites (America), Inc.で副社長を務める小田切がパネリストとして登壇。日本と米国の架け橋となるこの会議で、日ごろ女性の社会進出について応援している立場から数々の事例を紹介し、日本人や日系人の女性が米国で活躍するための情報を提供しました。

災害被災地の支援

一村産業(株)は、毎年営業利益の1%相当を災害復興支援にあてることを表明しており、2016年度は熊本地震の復旧・復興のため寄付を行いました。
また、2016年12月に新潟県糸魚川市で発生した大規模火災では、市内に本社・工場のある丸一繊維(株)の社員3人が、10時間以上、現場での消火活動にあたるとともに、少しでも復興の役に立とうという思いで、東レグループ会社および社員有志から義捐金を集め、米田市長に届けました。

  • 熊本県蒲島知事(右から二人目)と一村産業(株)社長の藤原(左から二人目))熊本県蒲島知事(右から二人目)と一村産業(株)社長の藤原(左から二人目))
  • 米田糸魚川市長(左)と丸一繊維(株)社長の辻米田糸魚川市長(左)と丸一繊維(株)社長の辻

東日本大震災復興支援バレーボール教室を開催

元日本代表の大山加奈さんの指導を受ける児童元日本代表の大山加奈さんの指導を受ける児童

2016年6月、宮城県東松島市立矢本西小学校で、東レ(株)東北支店が「東日本大震災復興支援バレーボール教室」を開催しました。元全日本代表の大山加奈さんほか、東レアローズのOGが熱心に指導し、6年生の児童たちと楽しいひと時を過ごしました。